恋モヨウ
第2章 違和感
今日もいつものように、サッカー部の朝練を見に行く。
もちろん、達也先輩目的。
練習が始まると、女子たちの声援がグラウンドに響く。
でも、手を振り返してくれはしない。
練習ってわかってるけど・・・こっちを見ることだけでもしてくれると嬉しいのになぁ。
それでも、声をあげる女子。
私も負けずと、「達也先輩~!頑張って!!」
女子の後ろら辺にいる私は、声も姿も聞こえないはず、いつも反応しないのに…私の声に気づいてこっちを向いて、手を振っているように見える。。
うそ!?達也先輩が手振ってくれた!
私に…?
「やった♪達也先輩に気づいてもらえた!」
「何言ってんのよ!私にだよ!」
と女子達が騒ぎ始めた。
なんだ・・・・・みんな同じこと思ってんのか。