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イトナミ

第2章 幼児の頃

その夜。

「二人とも、今夜はケイやアンナと一緒のお部屋で寝ましょう」

「本当?うれしいな…」

ショウもミユも、優しく遊んでくれる彼らが大好きなのです。
もちろん私も一緒ですから、夫婦の寝室には入りきれません。

雨の日に思い切り遊べるように作った大きな部屋に、まるで合宿のように布団を敷き詰めました。

絵本を読んでもらった後、皆自分の布団へ……照明を落としてしばらくすると、ショウは小声で私にささやきました。

「エマ…… ケイとアンナはとっても仲良しなんだね」

ケイが、アンナに腕枕をして彼女の髪を優しく撫でています。

「そうよ……」

「あ… ケイは赤ちゃんみたいだね…… アンナのおっぱいを飲んでる…」

「違うの…… アンナが可愛いから、おっぱいを吸いたくなるのよ……」

「可愛い?アンナは大人なのに?」

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