妹=肉体奴隷。
第9章 朝~
…ちゅ
私とお兄ちゃんの唇が
重なる。
お兄ちゃんはまるで、
私が『お兄ちゃん』と言うのを、止めるかのように、甘くてとろけるキスをした。
理「んっ…ふぁ」
幸「理衣子…ちゅ」
ドクンどくんっ
わ、私…
すごい胸の鼓動が
速くなってる…
やっぱり、私、
お兄ちゃんが大好きなの…
…確信したのと同時に、
『私はお兄ちゃんの肉体奴隷』ということと、
『妹と兄』という関係は絶対に消えないことが、
頭に浮かぶ。
…でも、
今は、
今は大好きな
お兄ちゃんと、
キスをさせて。
たとえ愛してくれなくても、
性欲だけの存在でも、
キスは
お兄ちゃんじゃなくちゃ、
ダメなの…