妹=肉体奴隷。
第13章 野乃花の気持ち~
…ゆき…?
なんで…お兄ちゃん
のことを、
先輩も付けずに
呼んでいるの…?
いや。いやだ。
お兄ちゃんのことを、
名前で呼ばないで。
お兄ちゃんを
ずっと好きだった
私の前で、
幸って…気安く
呼ばないでよっ…
幸「…詳しいことは、
帰ってから話す。
もう授業が始まるから、
2人とも戻れ。」
お兄ちゃんが私の背中
をポンと校舎に
向けて押した。
それがなんか、
お兄ちゃんの手から
私を突き放した
みたいで、また
心にズキッと
痛みを生んだ。
野「…ふーん。
わかった。
とりあ、教室に
戻ろっか、理衣子?」
ニコリと笑顔を私に
向ける野乃花。
その時の私には、
野乃花の笑顔が怖くて
しょうがなかった。