
わたしの弟
第3章 しるし
酒谷くんは、胸に顔を近づけて、キスをする。
そして、チク、と痛みがそこから感じた。
次は、首筋。お腹。
だんだん下に行くと太ももの付け根の内側にも、チクっと来た。
彼の頬がわたしの大事な所にパンツ越しではあるが、触れてビクンとしてしまう。
また上に戻り、乳首を転がすように触られる。
両胸を中央に持ち押して谷間を作ったり、胸を揺らされたり…
不意に、乳首をしゃぶられた。
ちゅーと吸われたり、舌で転がしたり、味われた。
片方の胸は手でいじられていて。
けれど、不意に、手と唇が離れた。
服も元に戻され…
「酒谷、くん?」
「今日はこれで、我慢する。君のこと大事にしたいし…。俺の印もつけたし」
にこ、と微笑みながら、わたしの首筋に触れる。
なんだろう、とわからなかった。
けど、これで少し酒谷くんに近づけた。
家に送ってもらい、おやすみのキスをして中に入った。
「ただいまー」
出来るだけ、今まで通りにしよう。
今までの変なお姉ちゃんを演じる。
返事がなく、誰もいないのか、と思い、勇気を出して翔の部屋に向かった。
