love ...
第8章 「・・・。」
「あのさ、今更だけど、男の部屋一人で来て何もないなんて思わないでね?」
「えっ?」
間が空いて、意味がわかったと同時に陽菜子の顔がより一層、赤くなる。
そして、
キョウタの膝から降りようとした。
が、遅かった。
「いやっ、離して!!」
キョウタは
陽菜子の手首をぎっちりつかんでいた。
「暴れんなよ。どうせ少しは分かってたろ?」
陽菜子の心は見透かされた。
「どうする?シたい?シたくない?」
耳元でささやく。微かな吐息が色っぽい。
「き、キョウタさんは、芸能人だよ?ファンもたくさんいる。マスコミにばれたら、スキャンダルにもなる。
私なんかで・・・いいの?」
キョウタは陽菜子の目を見て、うん。と答える。
「じゃ、お楽しみは夜にな?俺、バイトだから。2時間で帰ってくるか
ら、好きなことしてろ。」
「うん。」
そういうと陽菜子は、膝から降りようとするがまたしてもキョウタの手によって引き止められる。
「今度は何っ・・・」
ちゅっっ
「約束ね。」
そういうと今度こそ、おろしてくれた。