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彼はセフレ。

第9章 呼

シュウからのメール。


携帯の画面に映し出される4文字。



「やりたい」



笑えてくる。


シュウが考えるあたしのこと。


それは、やることしかない。


楽しい会話も、将来も、要らない。


必要とされるものは、体だけ。


黙り込んでやろうかと何回思っただろう。


シュウの笑顔がそんなこと忘れさせちゃうから、いつもできない。


ずっとこのまま変わらないんじゃないか。


あり得ないとわかっていても希望を捨てられない。


頭でわかってるのに気持ちはわかってくれない。

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