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彼はセフレ。

第17章 想

シュウと手を繋ぐのは恋人のときだけ。


シュウの手はあったかい。


ほどよく厚みがあって湿っている。


体だけの関係になってからは、シュウの手を隣で触った。



「おっきい」


「そんなことねぇよ」



この手は、繋げないことを知っている。


あたしは好き勝手触るけど、シュウは抵抗しない。





もうすぐ大好きなこの手は、触ることすら叶わなくなる。

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