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彼はセフレ。

第17章 想

「この子可愛いよね」


「そうだね~」



見せられても困るから。

次はその子と付き合うの?



「次はその子?」


「いや、ただメールしてるだけ」



あわよくば付き合おうとしてんのバレバレだよ。



「嘘っぽ~い」


「は?」


「にやけてるじゃん」


「にやけてないし」



シュウの口元が緩む。

楽しそうに。

嬉しそうに。



でもその目の奥に、寂しさが覗いた気がした。


絶望や寂しさ、悲しみがあったならば。


あたしにできることって、あるのだろうか。

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