機動戦士ガンダムδ
第2章 デルタの幻影
(なんてスピードだ…!)
クロードは想像以上のGに驚きを隠せなかった。一瞬でも気を抜けば、たちまちデブリに激突して、周囲に漂うゴミや岩石と同じ末路をたどるだろう。
「これほどとは…!」
ブリッジの総員も目を見張る。
アルダも規格外の機動性にパイロットの無事を確認したい衝動に刈られる。
だが、いまは戦闘中、たった一人のパイロットだけを心配している暇はない。
「舐めるな…こちとらただの宙賊じゃねぇ!」
デブリに潜んでいた《ギラ・ドーガ》三機がフォーメーションを組んで先陣を切る。
「俺が中央からあの可変機にとりついて動きを鈍らせる。お前たちは左右からありったけの火力をぶつけろ!いいな!?」
いうやいなや左右に二機が散開し、リーダーらしき男はビームアックスを構えて接近してくる。
無線からタルマンが怒鳴る。
「俺は左の一機を仕留める。奴さんたちはお前を挟み込むつもりだ!」
ニット・アルク、若手の中でも頭ひとつ抜けた才能と技量を持っている男から、
「だったら俺は右の奴だ!あいつら自分たちでカスタマイズしてやがる。油断するなよ!」
タルマン少尉とニット少佐の声が無線を飛び交う。
「了解!二人ともお気をつけて!」
「ふっ、まだまだ子供に心配されるたまじゃない!」タルマンはスラスター光を瞬かせて、ミサイルポッドで狙いを定め、遠距離戦に特化させたであろうビームスナイパーをもつギラ・ドーガに放つ。
だが、シールドで防ぎつつ回避される。
クロードは想像以上のGに驚きを隠せなかった。一瞬でも気を抜けば、たちまちデブリに激突して、周囲に漂うゴミや岩石と同じ末路をたどるだろう。
「これほどとは…!」
ブリッジの総員も目を見張る。
アルダも規格外の機動性にパイロットの無事を確認したい衝動に刈られる。
だが、いまは戦闘中、たった一人のパイロットだけを心配している暇はない。
「舐めるな…こちとらただの宙賊じゃねぇ!」
デブリに潜んでいた《ギラ・ドーガ》三機がフォーメーションを組んで先陣を切る。
「俺が中央からあの可変機にとりついて動きを鈍らせる。お前たちは左右からありったけの火力をぶつけろ!いいな!?」
いうやいなや左右に二機が散開し、リーダーらしき男はビームアックスを構えて接近してくる。
無線からタルマンが怒鳴る。
「俺は左の一機を仕留める。奴さんたちはお前を挟み込むつもりだ!」
ニット・アルク、若手の中でも頭ひとつ抜けた才能と技量を持っている男から、
「だったら俺は右の奴だ!あいつら自分たちでカスタマイズしてやがる。油断するなよ!」
タルマン少尉とニット少佐の声が無線を飛び交う。
「了解!二人ともお気をつけて!」
「ふっ、まだまだ子供に心配されるたまじゃない!」タルマンはスラスター光を瞬かせて、ミサイルポッドで狙いを定め、遠距離戦に特化させたであろうビームスナイパーをもつギラ・ドーガに放つ。
だが、シールドで防ぎつつ回避される。