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機動戦士ガンダムδ

第3章 襲撃

「総員、第一種戦闘配備」
「ミノフスキー粒子、戦闘濃度散布、モビルスーツ隊、発進準備」
一斉にブリッジが慌ただしくなる。
「各砲座開け」
「敵は、ムサカ級戦艦二隻、第一線にモビルスーツと思われる熱源反応多数感知。…ネオ・ジオンです。」
「ネオ・ジオンだと…!?なぜこんなところに…!」
偶然の遭遇でなぜ攻撃を仕掛けるのか分からなかった。だか、長きにわたる戦争で積もりに積もった怨念と恨みの捌け口が向けられた可能性はある。
それよりも艦隊などを組んでいることがおかしい。
すると、ブリッジに通信が入る。
「艦長!何が起こったんですか!?」
「ネオ・ジオンです。ムサカ級戦艦二隻、モビルスーツ多数、なおも接近しています!」
エリシアが代わりに答える。
「ネオ・…ジオン!」
顔が険しくなる。紛れもなく故郷が衰退する原因になった奴ら。
あいつらのせいで…思えば思うほど負の感情がにじみ出す。
「クロード、今どこにいる!?」
「デッキです!いつでも出れます!発進許可を!」
だが、少しの間をあけ、こう口にする。
「だめだ。」
「なぜですか!相手は戦艦二隻、こっちは兵力の足りないたったの一隻ですよ!?」
驚きを隠せないといった声で抗議をする。
「…命令は以上、これ以上の質問は受け付けない。」
「艦長!まってくださっ…」
回線を切る。
正面の敵を見据えて、声をあげる。
「モビルスーツ隊発進完了後に、暗礁宙域に退避、手前のモビルスーツ隊に攻撃を集中しろ!」

end

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