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機動戦士ガンダムδ

第4章 新しき人類

ブリッジの外に光輪が広がる。
「誰がやられたっ!?」
「I002、マルス中尉です!横から…!」
「敵は正面の二隻とモビルスーツ隊だけじゃないのか!?」
「モニター、出ます。」
モニターの画面に映像が拡大されて写される。
「もっ…もう一隻…!」
ムサカ級がもう一隻、遥か彼方に見える。
「センサー圏内に入る直前に艦砲射撃!」
「こちらの位置を把握してたのか…!」
「正面の二隻、奴らが情報を送ったのでは!?」
「くそっ!やられた…。」
ゴォォォ!
「ぐっ!」
正面からの砲撃。
「艦長!機関室に直撃!」
「なに!?コルトはどうした!」
「応答ありません!」
「そんなっ…。」
愕然とする。
「いま…何て…。」
ギョッとして振り替える。
「クロード…!」
アルダに事情を聞こうとしたのか、クロードが扉の前に立っていた。
「コルト…さん。」
身を翻し走り出そうとする。
「待てっ!」
アルダの怒声。
「僕が出ていればっ!」
「お前が出たとして、この攻撃が予測できたのか!?」
「僕はニュータイプだ!」
「思い上がるなっ!」
「っ!」
「お前はまだ子供だ。無理ばかりはさせられない。特に今回においては!」
「なにもしないよりましでしょう!?」
「だが…」
「子供でも、できることはあるでしょう!やれることもせずに全滅よりはましです!みんな守る…僕の大事な仲間だ!」
仲間…この言葉に喉まででかかった言葉をつまらせる。
「…できるのか?この数を相手に。」
「やって見せます!」

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