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機動戦士ガンダムδ

第1章 始まりの日

その眼差しは…変わらない。
あのときから。どこまでも純粋で真っ直ぐな、自分に正直なものの強い双眸。
少年は見るだろう…あの少年たちと同じく、世界を…。


コウコウとなる機械音、全天象式のコックピット、スーツはGの付加を軽減するというまだ、完成には至らない試作品らしい。
ヘルメットをかぶり、システムの最終チェック。手伝いのなかで、モビルスーツをいじることを覚えてから幾度となくやった動作。
戦いも…賊の撃退くらいは手伝った。仲間が反対しても、やりたいことだった、やらなければならなかった。
帰ればまた艦長と一緒にどやされるだろう。
みんな待っている。この程度の何度もやった戦闘…すぐに終わらせて帰る。
みんなに心のなかで近い目を開ける。


「クロード・エイン、《ガンダムデルタカイ》。行きます!!!!」



第二章に続く。

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