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君~タイセツサト、トウトサ~

第8章 最終章…………死。

郁-Iku-

はぁ。

今で何日目だ?

俺はここから抜け出せないってことは
現実にいる俺は
寝たきりってことだよな。

早く元気になって
美成子と一緒にどこでも行って
一緒に毎日居て。
ジジババになっても
ラブラブで。

そんな、そんな感じにはなってくれねぇのか?

ガサガサ


ん?
なんか音が聞こえる?


俺は音のする方へ進んで行った

?:「はい……」

ん?

?:「だ~……よ……~」

ん?
よく聞こえない
でも、この声は

パァァァァ

急に目の前が真っ白になった。

郁:「美…成子」

美:「郁!!」

あ!
戻れたんだ。

でもわかる
気が遠くなっていく
死ぬんだな。

郁:「ずっと…笑ってるんだぞ?」

美:「ずっと傍にいるって言ったじゃん!!」

俺は美成子の頬に
手を添えて
涙をふき取って

そっと顔を近づけて
キスした。

郁:「ここに…俺はいる。」

俺は美成子の心臓を
ツンツンとつついた

あ…
もうダメだ………

ピィィィィィィィ





みんなサヨウナラ

璃木、サヨウナラ

泉木、サヨウナラ

オカン、サヨウナラ

親父、サヨウナラ

主治医、サヨウナラ

美成子、サヨウナラ






そして、







アイシテル。

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