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サンタをサガセ

第8章 ヒヲケシテ

『言ってたっけ?』


「言ってた!俺はショックだったから今でも覚えてるぞ!


お前クリスマスにさ[トモ君がやったんでしょ~!?]っておもちゃの苺を口にくわえたまま来てさ」


『嘘だ~』


「本当だって(笑)それでその後、保育所で犯人見つけるんだ~って聞かね~んだから」


『それで?』


「結局1日中捜したけど見つからなくてなぁ~
お前はついに泣き出してな」





「でも、次の日にはケロッとしてた

んっで[薬指はとっとくの~]って笑って何言ってんのか意味が分からんかった」


『覚えてないや…』


「でも、確かその時からだぞ?薬指を大事にとっとくんだって言い出したのは」


トモは嘘を言ってはいないのだろう

だけど、私は少しも思い当たるフシが無かった



私はフウカの方を見る


「お前な言うんだよ[この指は先約があるから]って


あれはショックだったなぁ~」

はぁ?

先約?私誰かと約束したの?
だから今まで大事にしてたの?

ヤバい全然だ…


思い出せない



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