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tall love

第4章 恋の始まり 悠騎side




成の家に着くと
成荷物を運び出している
ところだった。



私は大声で名前を呼んだ。



大好きな名前を
私だけが
許されている呼び名で。




「成っ!!」



成は驚いて
こっちに走ってきた。



「ハァ…ハァ…成…私ずっと成が…好っ……」


言い終わる前に
キスをされた。


もちろん私の方が
背が高いので
成が背伸びをして。



「俺から言いたい。今じゃなくてもっと背高くなって抜かすから。もっと格好良くなって絶対に迎えに行くから。もっと自分に自信を持って堂々と伝えに行く。だから待ってて。」


私は大きくうなずいた。



「待ってる。ずっと待ってるから必ず迎えにきて!!約束だからね!!」



って言って
私は泣いてしまった。


私はいつから
こんなに泣き虫に
なったのだろう。



成に会ってからかな。


自分で自分を守らなくて
よくなってからかな。



「絶対に迎えにいく!!約束だから!!」



と言って成も泣きだした。



その後私たちは
成が出発するまで
ずっと話し続けた。



卒業式の時に撮れなかった分を埋めるように私たちは
たくさん写真をとった。



そして笑顔で見送った。






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