tall love
第5章 悲劇 悠騎side
「…ん?」
私は目を覚ました。
辺りを見回した。
少し離れた場所に
桜姫がいた。
桜姫はまだ目を
覚ましていない。
「桜姫!!!!!」
私は桜姫の元へ行こうとした。
が私の体は
椅子に縛り付けられていて
動くことができなかった。
「桜姫!!目を覚ませ!!何があったんだ!?」
桜姫はベッドの上で
手を頭の上に上げ
柵に縛られていた。
あれじゃ桜姫の手首に
傷がついてしまう。
「…くっそ……。」
「女の子がそんな言葉使っちゃだめじゃぁん。」
私はドアの方を見る。
さっき私たちの隣に
座っていた男たちが
ぞろぞろと入ってきた。