麗しの蓮の姫~炎のように愛して~【BL】
第4章 異端者
「明月姐さん、一体、何を―?」
浄蓮が茫然と眺めている前で、明月はチョゴリをあっさりと投げ捨てた。上半身は胸に布を巻いただけの姿になり、浄蓮は眼のやり場に困って視線を逸らした。
誰にも知られてはいないが、これでも、健全な十五歳の男子である。幾ら女タラシと呼ばれていた前歴はあっても、女人のあられもない姿など、あまり平然と見ていられるものではない。
いけ好かない女でも、そんなものを見せられては、男の本能が目ざめてしまうではないか!
しかし、その反応をどうやら、後の二人は上手い具合に勘違いしてくれたようだ。
「ホホウ、流石に生娘は世慣れた妓生とは違うな。明月、男と見れば、食らいつきそうな顔で見ているそなたとは大違いだぞ? ほれ、こんなに恥ずかしがっておる」
ファンジョンがヤニ下がった顔で言い、浄蓮の身体をグッと引き寄せた。
「お止め下さい」
浄蓮はとりあえず形だけの抵抗をして見せた。本気を出せば、こんな色魔狂の一人、簡単にのしてやれる。だが、あくまでも恥じらう可憐な乙女を演じなければならないのなら、ここで、この男に一撃を見舞うのは賢いやり方とはいえない。
「可愛いな。こんなに震えている。怖がっているのか? そのように怯えずとも良い。大人しくしておれば、たっぷりと可愛がってやるぞ?」
別にこんな男など怖くはないし、震えてもいないのに。どうやら、この男、酔っ払った挙げ句、妄想を逞しくしているのだろうか。
ファンジョンの前に立ち、明月は今度は胸に巻いた布を解き始める。するすると布がまるで身をくねらせる蛇のように躍った。
流石に翠月楼の稼ぎ頭だけあり、明月の肢体は十分魅力的だった。乳房は大きく、こんもりと盛り上がり、先端は淡い薔薇色に染まっている。
浄蓮が茫然と眺めている前で、明月はチョゴリをあっさりと投げ捨てた。上半身は胸に布を巻いただけの姿になり、浄蓮は眼のやり場に困って視線を逸らした。
誰にも知られてはいないが、これでも、健全な十五歳の男子である。幾ら女タラシと呼ばれていた前歴はあっても、女人のあられもない姿など、あまり平然と見ていられるものではない。
いけ好かない女でも、そんなものを見せられては、男の本能が目ざめてしまうではないか!
しかし、その反応をどうやら、後の二人は上手い具合に勘違いしてくれたようだ。
「ホホウ、流石に生娘は世慣れた妓生とは違うな。明月、男と見れば、食らいつきそうな顔で見ているそなたとは大違いだぞ? ほれ、こんなに恥ずかしがっておる」
ファンジョンがヤニ下がった顔で言い、浄蓮の身体をグッと引き寄せた。
「お止め下さい」
浄蓮はとりあえず形だけの抵抗をして見せた。本気を出せば、こんな色魔狂の一人、簡単にのしてやれる。だが、あくまでも恥じらう可憐な乙女を演じなければならないのなら、ここで、この男に一撃を見舞うのは賢いやり方とはいえない。
「可愛いな。こんなに震えている。怖がっているのか? そのように怯えずとも良い。大人しくしておれば、たっぷりと可愛がってやるぞ?」
別にこんな男など怖くはないし、震えてもいないのに。どうやら、この男、酔っ払った挙げ句、妄想を逞しくしているのだろうか。
ファンジョンの前に立ち、明月は今度は胸に巻いた布を解き始める。するすると布がまるで身をくねらせる蛇のように躍った。
流石に翠月楼の稼ぎ頭だけあり、明月の肢体は十分魅力的だった。乳房は大きく、こんもりと盛り上がり、先端は淡い薔薇色に染まっている。