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第18章 校内散歩


「や、やだッ……こんなのッ……」


 悠理が生徒会室へやってきて10分が経った頃、悠理は扉の前で顔を真っ赤にさせながら、いやいやをするように首を横へ振っていた。

 対する爽真はといえば、嫌がる悠理の腕を掴んで柔らかな笑みを浮かべている。

 自分の意思など少しも気にしていないその様子に、悠理はその場に座り込んで抵抗しようとした。


「こんな格好で、外なんて無理ッ」


 今にも泣き出しそうな顔で爽真を見上げる悠理の姿は、彼女の言う通り全く外出には適していない物だった。

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