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第18章 校内散歩

 ――誰かに見られるぐらいなら、ここでされた方がマシ……っ。

 まだ校内に大勢のこっているだろう生徒やクラスメイトたち、そして遥の顔を思い浮かべ、悠理は縋るように爽真を見上げた。


「こ、ここでなら、何でもするから……っ」


 自分の手を掴んで離さない爽真にそういうと、彼はぐずる子どもを宥めるように、悠理の前に膝を屈めた。

 そして掴んでいた手を不意に離し、悠理の肩に手を置いてそのまま床へと押し倒す。

 床はいつも綺麗に掃除されているためそれに対する不快感はなかったが、満面の笑みで自分を見下ろす爽真の様子に、悠理はひどい悪寒を覚えた。
 

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