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第18章 校内散歩
「大丈夫……?」
消え入りそうな声でそういった小野寺に続き、三好が「だーから、遥と言ったじゃん!体育なんてしちゃダメだって!」と少し怒ったように悠理の顔を覗き込む。
すると体育の前にあった一悶着を思い出し、悠理は少しだけ気持ちを緩めた。
「そう、だよね。やめておけばよかった」
「ホントにだよ!昨日だって教室で倒れたんでしょ?明日はもう学校休むべきっ」
そういってビシリと人差し指を天井に向けた三好と一緒に「これ以上、悪化するといけないから……」と小野寺も控えめに頷く。
昨日という言葉に気分が重くなったが、それでも心配してくれているということに嬉しさを感じる。
そして、ありがとうと言葉をつづけようとした瞬間、恐れていた振動が始まった。
