えっち、しよぅ・・。
第2章 学校の音楽室で・・
次の日、学校に着くと私は教室へと向かった。
「おはよう、百合ちゃん。」
優しい笑顔の先輩が私を毎朝迎えてくれる。
いまは、まだ6時。
誰もいない教室で窓側の席に座って勉強をするのが毎朝の楽しみ。
「ねぇ、昨日夜に電話したけどでれなかった?携帯壊れてたのかな?」
ぎくっ。
「ぁ、うん。でも、もう大丈夫です。」
先輩は、ニコっと笑い私の頭を撫でた。私の心臓は、トクンと拍子をうった。
「今日、うちにきて勉強しないか?」
え。
嬉しいはずなのになんで少しためらってしまったのだろうか。最近自分の気持ちがわからない。
「ぃ、行きます!もちろん、わかんないとこ教えてくださいね。」
私の気持ちは、あせるばかりだ。