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秘密の時間

第17章 ◇偽り

ピリリリ…

夫の携帯着信が微かに聞こえる
丁寧な話し方からいって、相手は会社の人だろうか。

5分位すると夫がリビングにきた

「明日夕方から、急な打ち合わせになって遅くなると思う」

「えー、急だねー?ご飯はいらないの?」

「ご飯も食べてくるわ
あ、明後日からの準備だけ任せていいか?」

明後日…⁇

「えっ?準備って⁈」

「あれ?社員旅行の予定表渡してなかったっけ?」

すっかり忘れていた
半年程前に予定表をもらっていた。

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