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秘密の時間

第19章 ◇外泊

「あ、電話大丈夫だった?
仕事なにかあったの?」

「あぁ、あっち帰ってからの予定の確認だった」

「予定?」

「取引先との会食とゴルフの日程な」


明日が終わり、明後日にはまた北海道に戻ってしまう現実感が胸いっぱいに広がった…。


「電話って…三上さん?」

「そうだよ」

私はふーんと言う様に目線を落とした


部屋の鍵を開けながら松田さんが言う

「あのなーさくら、
三上さんはただの秘書でそれ以上でもそれ以下でもない。何か誤解してるみたいだけど、何もないからな⁈」

呆れながらも、少し強い口調の松田さん

「でも…っ、……気になっちゃうよ」

とても綺麗な人で“秘書”と言う言葉がぴったりハマる

まるで子供かのようにテンションの下がる私…


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