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秘密の時間

第13章 ◇距離

息を切らせ助手席のドアをあけると
いつもと変わらない優しい松田さんの顔があった

「お疲れ様」
優しい松田さんの声

「異動って⁈」
〝お疲れ様〟と返すより先に口から出ていた

「北海道って…もう会えないの?」

聞きたいことは山ほどある
何から聞いたら良いかもわからない


「さくら、落ち着いて
ちゃんと話すから。…メシでも行くか」

コクンと頷く私。

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