
*えっちな短編小説*
第2章 おにいちゃんとあたし
一瞬、何が起こったのかわからなかったが徐々に理解できた。
あたし、今お兄ちゃんにキスされてる。
そう思ったと同時にお兄ちゃんに抱き抱えられ、ベットの上へ降ろされる。
「……アヤは、俺の事すき?」
お兄ちゃんが弱々しく、
だけどたしかにそう言った。
あたしはキュンと胸が疼く。
「お兄ちゃん…?」
あたしはそっとお兄ちゃんの頬へ手を伸ばした。
お兄ちゃんはゆっくりと顔を上げ、そのままあたしを押し倒した。
切なそうな瞳があたしの目をとらえて離さない。
どうして、そんなに切ない瞳をするの?
どうして、あたしに好き?って聞くの?
どうして、妹のあたしにキスなんかしたの?
あたしの頭の中はグルグルと回っていた。
