
*えっちな短編小説*
第2章 おにいちゃんとあたし
いつものように、母とお兄ちゃんとあたしで食卓を囲んでいた時だった。
「…あのね、ケント、アヤ。」
母が改まって話出し、あたしもお兄ちゃんも首を傾げる。
「ママ明日からアメリカに行こうと思うの。」
突然の話に食べていた箸が止まる。
うちの父は仕事が忙しく海外を飛び回っているやり手だ。
お盆とお正月くらいしか帰ってこない。
「半年くらいはパパのとこにいようと思うの」
母が話を続ける。
「それでね、ケントはもう成人してるし大学もあるからここに残ってもいいわ。だけど、アヤはまだ中学生だし連れて行こうと思うの」
突然の話に開いた口が塞がらない。
