my darling
第5章 陽side
友達からも
お前な、彼女が好きなんじゃないの?
ってよく疑われる。
俺は…。
朱里を大事にしすぎたかな。
でも、こうでもしなきゃ
朱里が消えちゃうんじゃ
ないかって怖くなる。
腕のなかの朱里は
あったかくて
優しい。
「ありがとな」
「陽?」
「俺を好きになってくれて」
「陽?どうしたの?急に…」
疑問をのせた顔が
とてもいとおしくて
きつくきつく抱き締めてた。
「っ!陽っ!き、きついって!」
「あ、ぁ、ごめん」
「陽、なんかあった?」
「え?」
「なんかいつもとちょっと違う…」
「そうかな?」
「うん」