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my darling

第7章 私の過去




「俺はずっとここにいるから」

頬から手を離されて
抱き寄せられる。

陽のあったかい体温と
どきどきと
大きな胸に抱かれて
おもいっきり
泣いた。


「朱里」

「っ…ぅあっ?」

「愛してる」


それは陽が初めて言ってくれる
言葉だった。

「そ、そんなことっいったらっ」

「もっと涙でちゃうね。
大丈夫だよ。涙枯らしちゃえ」

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