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第4章 夫婦生活

「旅行行こうかぁ?」

この1言がご機嫌を損ねた

「なん言いよるん。旅行行かな子作りできんのんか?なんなんや。」

夕飯の時
涼太は、箸を投げ捨てた

「自然でいい。出来んのにいらん。
あんな、惨めな思いせないけんなら、いらんけな。子供なんか」

あぁ、精子採取が堪えてますな

「そうやけど、気分転換に。久々やん。
涼太と旅行行きたいやんか」

「口実やな。子作りの」

「いい加減にし
私が、原因なんやけ、仕方ないやん。
旅行くらいどってことないやろ」

「・・・くだらん」

「あっそ、じゃあ誰と子作りするん私」


かぁーと涼太の頭に血が上った

真っ赤になった涼太の手が

私の右頬に鈍い音をさせた

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