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あなたへ

第10章 その後

それは
徐々に襲ってきた

3時過ぎ
無性にお腹が張ってきた

時々痛みがある

「うぅーん」

気を紛らわすように
台所のテーブルの周りを回る

夕飯時
「痛いわ。痛い」

回る私

「まだまだ、洗い物しとってよ」

この時母が悪魔に見えた

9時を過ぎた頃、涼太が来た

回る私に、笑い出す

「歩くんなら、外行くか?」

「いや、多分陣痛やわ。昼から痛い」

「気にしぃな。まだまだやけ。出るときは、口もきけんわ」

悪魔の囁き

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