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あなたへ

第10章 その後

分娩台にのった

「早かったなぁ。よう頑張った」

声をかけてくれた先生
笑顔もない
真顔で頷く

「旦那さん起こしたけんね」

さっきの看護婦さんが肩をたたく

頷く私

「はぁ~い。
 1、2、3でりきむよ、はぁ~い
 1・2・3 
 
 はい 休憩ね、今の感じいいよ」

3回目

力むと同時に出たのを感じ
軽くなる痛み


「はい、お母さんよく頑張りました」

胸の上には
産まれたばかりの あなた

無事に
誕生してくれました

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