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あなたへ

第2章 涼太と私

月1回
涼太の実家に顔を出す


最近とっても憂鬱

だって、言われることは1つ


「孫は、まだなん?」


 
・・・黙る私
聞いてないよ~みたいな顔の涼太


顔を見合わせ、苦笑い

いつもそう



私だって、出来るんならほしいよ

やることやってても、タイミングが
合わないんじゃないん?




私の方が聞きたいよ!

《いつなんだよ》叫ぶぞ!



その日はそれで終わらず

「佳菜ちゃん、仕事辞めんかね。私も行っちゃるけん、不妊治療せんかね」


最後のストレートパンチを
義母から、くらった


何も言えなかった

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