偽恋
第4章 偽者と本物
「嘘でしょ…?」
「うぅん、ホントだ。俺はお前が…玲奈が一番に好きだ…」
「ほ、ホントに…?」
「あぁ」
内心驚いてる。
だって数ヶ月前まで只のクラスメイトだった人なんだから。
「玲奈、お前の気持ち…知りたい。」
「え?」
「俺のことどう思っているのかってこと」
「え、あっでも…私混乱してて…」
唯一その言葉を信じられたのは、松室くんの真っ直ぐな視線だった…
迷いもなく私を見つめる瞳。
どうしようもなく私を狂わせた…
「私ね…まだ良く分かんないけど、松室くんと一緒に…いたい。」
私は自分の心の内を彼に伝えた…