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偽恋

第5章 ホントの気持ちの奥の奥

二年前ーーー

「ゆうくーん」

いつもと同じ声がする。
平凡な毎日の一部となっているこの声の主は、菅野 美紗。

俺の幼なじみである。

「みー、どうしたの?」

美紗は俺を好きらしい…
俺も美紗が好きだ…
だけどふたりが付き合えない理由があった。

それは

「おーい、ゆう、みさー」

もうひとりの幼なじみ
宝野 寛汰

あいつも美紗が好きだった。

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