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私、ママになります。

第2章 嘘でしょ

―ピンポーン
チャイムの音が響いて
モニターに涼がうつる。

「…入って」
「お邪魔します」
「…」
「…」

沈黙が流れる。

「…本当か?」
涼が私に聞く。

涼の真剣な顔を見たら
涙が溢れ出した。

「ごめんなさっ…私っ…私っ…ごめ」

チュッ

謝る私に涼は優しく
キスをした。

「大丈夫だ。俺は何があっても里桜と別れたりなんかしねぇよ。子供だっておろしたくねぇ。」

「涼っ…!」

「難しいかもしれないけど、親説得しようぜ。俺らの子供だからさ」

「りょっ…うっ!ふぇっ」

涼の優しさが堪らなく
嬉しくて、
私は声をあげて泣いた。
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