いつかは忘れられるんだね…
第8章 一時の幸せ
ずっと唇にされていたキスが
耳に来た
あまりにもくすぐったくて
思わず声が出てしまった
ゥン゛………
耳に優しく息をかけられ
初めての感覚に狂いそうだった
ァッ゛……ゥゥン………゛
そしてついに
押し倒された
「やばい~
これ以上やったら止まんない
杏かわいい
んー
どうする?
キスまでにしとく?」
わざわざ聞いてくれる
本当に優しい人なんだね
しんちゃん…
っとその時…
私のケータイのバイブが鳴った
ケータイはポッケから落ち、
画面は男友達からの着信だった
「浅見康太って書いてある~
3組の男の子じゃん~」
「あぁ、何か用事かな?」
「出るの~?
ん~妬いちゃう~」
と駄々をこねている
かわいい(笑)
「じゃあ出ないよ」
「ん~またキスしよ」
そう言って
またキスをされた