彼に溺れた美女
第8章 残り4日
あの喧嘩のことが
忘れられない…
昨日はずっと泣いて
目が腫れてしまった
でも今日は祝日で
学校が休み
今日は家でゴロゴロすることに
決めた
「ハァ…」
やっぱ昨日のはまずいかな…
嫌いとか言っちゃったし
でも優が気にもしてなかったら
それはそれで…
あー
ネガティブな私が出てくる
頭の中で考え込んでいると
もうお昼過ぎていた
すると…
ピンポーン
お客さんかな?
「はーい」
ドアを開けると
男の子がいた
知らないひとだ
「あの…どちら様?」
「俺は神山滝、よろしくね♪」
「あっ…どうも…」
急に来てなんなのだろう
「まぁとりあえずあがろうか」
と言って勝手に家に入ってきた
「ちょっと!あんた勝手にっ」
「おじゃましまーす」
「もう!なんか用?」
ちゃっかりソファの上で
普通に並んで座ってしまった
「おぅ、実は昨日見ちゃったんだよね、羅美ちゃんが彼と喧嘩してるとこ」
「…、」
「ひどいやつだよな、知ってる?隠し事するってことはあいてが遊びだから、本気だったら隠し事なんてしないだろ?」
「なにがいいたいの?」
「俺にしとけば?」
「はぁ!?あんたなにいってんの?」
変なやつだ…
こいつの言葉なんて信じたくないけど信じてしまう…
優にとって私は遊び…