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彼に溺れた美女

第9章 残り3日



今日は体が重い…
辛いな、でもちゃんと行かなきゃ
学校へ着いた
まだみんな来ていない時間だ

緊張しながら
教室まで向かった

「羅美!」

振り返ると滝がいた

「あっ…」

「そんな顔すんなや、昨日のこととか俺は大丈夫だからさっ」

「ごめん…、私がキスをせがんだりしたから…」

ガタン

物音がした
その方を見ると…






「…優っ」

「今の話なんだよ!お前がこいつにキスをせがんだ?意味わかんねぇ」

怖い…
優が怒鳴ってるとこなんて
はじめて見た

「おぃ!お前羅美ちゃんを不安にさせといてなんだよそれ」

「滝…いいの、私が悪かった」

「てめぇ誰だよ!黙っとけ」

優が近づいてきて
腕を強く掴まれた

「ちょっ!痛いって」

でもそのまま歩き出してしまう
私の声が届かない…

どんどん引っ張って連れてこられたのは物置だ
優が中から鍵を閉めた

ドンっドン

「おぃ!開けろよ」

滝が叫んでるのが
分かる
だけど急にどこかへ言ってしまった

静かになる
2人きりの部屋
暗くて優の顔があまり見えない
でもなんとなく…
すごく怒ってるってことだけ
分かった、





今優といるのは危険だ

本能がそう察知した

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