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第8章 登校☆

私が着替え終わり玄関に行くと、弥和が顔をふいていた。
その姿は、どこか幼く見えた…

「弥和さん…?」

ずっーと、地面とにらめっこ。
心なしか、顔が青い…
まさか、貧血!?

「弥和くん…藤堂弥和!!大丈夫か!!おい!!…返事しろ!!」

激しく揺らすと…

『…………あっ…』

やっと、目があった。

「大じょ『なんで、わかった…。俺が、嘘の笑顔してるの…綉磨しか、わかんないだぞ…』

どこか、虚ろで…
危うくて…

私は、背伸びをした…
手を伸ばして、そっと彼の頬に触れる。

「わかるよ…あなたたち、嫌でも目立つもの…。いくら、凄腕詐欺しでも君はまだ、子供なんだよ…。だから、無理に笑うとわかる…」

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