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先生に恋をした。

第1章 1

「千尋、吉野さっき怖かったね。」

クラスメイトの菜々が話かけてきた。

テストが終わった教室は
開放感からかひときわ煩い。

「あれ、目腫れてる」

菜々が僕の顔を覗きこんできた。

「誰のせいだと思ってんだよ」

僕は菜々の頭をコツンと叩く。

「ごめんね・・・。
でもさ、私すごく楽しかった」


菜々が僕を甘えたような目で見てくる。

「ねぇ、これから千尋の家いっていい?」




・・・男ってこういうの弱いよな。

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