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恋愛アノマリーズ×1学期

第1章 新堂寺家の掟


 そのときからはずっと顔を合わせるたびに体を重ねて、雪斗兄さんの精液が私の体内以外で出されたこともなかった。

 咥内で奉仕するのはもちろん、子宮へ射精されるのも毎度のことだ。

 しかし、それで子供ができたことは一度もない。

 新堂寺家の女の遺伝子は特別なものらしく、決まった薬を一週間飲み続けなければ子宮へ精液を注ぎ込まれても受精することがないのだと母から聞いた覚えがある。

 きっと遥さんと結婚すればすぐにでも服用するのだろうけど、彼と性行為をしたことは一度もない。

 それどころかキスや手をつなぐことさえしたことがない。

 遥さんは決して表には出さない人だけれど、私の身体に触れようとしない様子からは拒絶めいたものをいつも感じてしまう。

 仕方のない、ことだけど。

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