
恋愛アノマリーズ×1学期
第1章 新堂寺家の掟
私――新堂寺小依の属する新堂寺家には、大きくわけて二つの掟が存在した。
まずは、当主の言葉は絶対であるということ。
それがいかに理不尽なことであっても、自分へ害をもたらすことであっても、その命令に逆らってはいけないということだ。
もちろんその言葉によって新堂寺家を衰退させるようなことがあれば、それは本家の前当主、またはその直系の身内によって『当主』という地位は剥奪されてしまう。
しかし、基本的には、というよりほぼ絶対的に、当主の言葉へ逆らうことはできない。
現代にそんな家柄が存在するのかといわれそうだけれど、実在するのだから仕方がない。
私はそんな家系の分家(本家に近い血筋ではあるが)の長女として生まれ、本家の次男である遥(はるか)さんとの結婚が決められている。
まあ、俗にいう許嫁だ。
まずは、当主の言葉は絶対であるということ。
それがいかに理不尽なことであっても、自分へ害をもたらすことであっても、その命令に逆らってはいけないということだ。
もちろんその言葉によって新堂寺家を衰退させるようなことがあれば、それは本家の前当主、またはその直系の身内によって『当主』という地位は剥奪されてしまう。
しかし、基本的には、というよりほぼ絶対的に、当主の言葉へ逆らうことはできない。
現代にそんな家柄が存在するのかといわれそうだけれど、実在するのだから仕方がない。
私はそんな家系の分家(本家に近い血筋ではあるが)の長女として生まれ、本家の次男である遥(はるか)さんとの結婚が決められている。
まあ、俗にいう許嫁だ。
