
チャラいギャルはどこまでも??
第1章 日常
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帰り道
あたしは暗い夜道をトボトボと1人で歩いていた。
今日の撮影はかなり精神的に来たな…
まぁ、こんなことで
うじうじなんかしてられない!
よしっ!と意気込んでまた歩き出したら誰かに肩を掴まれた。
「かーわいいねっ♪」
お、イケメン…
じゃなくて、またナンパか…
「ありがとーっ」
「1人ー?これからどっか行かない?」
「いいよー」
すぐ乗るから、
あたしはだめなんだよなぁ…
男の手があたしの肩に触れた時、
シュッと暗闇を裂くように耳元で何かを振る音が聞こえて
ナンパした男は前に倒れて行った。
「よ、久しぶり。莉架」
「た、立蔵先輩…!!?」
