
チャラいギャルはどこまでも??
第5章 告白
莉架side
「ん~…」
朝
あたしは唸りながら目を開けて
背を向けて座っている愁に
抱きついた。
「!!?…あぁ、莉架…起きたか」
「うんっ。はよ」
「…はよ」
少し様子が違う愁が気になって
あたしは顔を覗き込み、
キスをしようとした。
「…莉架」
だが、愁の手のひらが邪魔をして
あたしは動きが止まった。
なんで…?
いつもは、がっつくように
キスしてるのに……
「愁…?」
愁ははぁ…とため息を吐いて
手のひらをどけた。
「なんで、名前で呼ぶんだよ…」
「え…だっ、…て…」
言葉を遮るように
愁はあたしをベッドに倒し、
激しくキスをした。
舌を絡めて夢中に酔いしれていると
冷たい何かが目尻に落ちた。
「っ、…莉架っ……」
愁…
泣いてんの…?
