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「……え………？」


間抜けな声があたしの口をつく。




「昔からずっと好きだった。
…俺と付き合ってください」




真面目な顔をして言う大和さんは
本気だって知らせてくれる。


…愁がいなかったら
あたしは今頃即答で




『あたしも好きです』



とか、言っていたと思う…


けどあたしの心には
もう愁が……





叶わない片想いってわかってる

愁に好きって言って
今の関係が崩れるのが怖い


なら…大和さんと
付き合った方が幸せになれる…？

初恋の人で大好きだった大和さんに
告られたのに、




なんだろうこの複雑な気持ち…





結局、出た言葉は



「すいません…
時間もらってもいいですか」



もう少し待って、って言葉だった。




「うん…大丈夫だよ。
とりあえず部屋戻ろっか」



大和さんの後についていって
あたしは愁の部屋に戻った。