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紙ヒコーキ

第3章 出会い



私は、さっき紙ヒコーキを落としてしまった屋上の下まで走った。


さっきまで、熱心に活動していた部も、もう、片付けを始めようとしていた。



そんな姿を横目で見ながら、ひたすら、目的地まで走った。


そんなに足は速くないけど、まだ、あの場所に落ちていると信じて走っていた。



落ちた場所は、園芸部が世話をしている花壇だった。


花壇が見える少し手前で速度をゆるめて、歩いた。


その間に呼吸を整える。



だれかいたら、かっこわるいと思ったから。



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