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紙ヒコーキ

第4章 隣どうし




『ちょ…和哉…!手、はなしてよ!』




先パイへのキライ宣言後、
私は、和哉に手を引かれながら、昇降口の近くまで来ていた。


和哉は、その間、一度も振り返らず、ただ前だけみて、ひたすら早足に歩いていた。






昇降口まで来た。


『1-5』


と、かかれた下駄箱の前で和哉が止まった。


ずっと引っ張られていた手も、ゆっくりと離され、和哉が私をみた。



その顔は明らかに、私に





呆れていた。



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