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『…お前さぁ、何回言ったら学習すんの？』


『はい。すみません…』


私は素直に和哉の言葉を聞いた。

わざとらしく、シュンとしたように下を向く。



『前もオレ言ったよな？お前は、思ったコトをそのまま言い過ぎだって。』


はい、と私は小さく声を出す。


『だから、よく誤解まねいて、いろんな因縁かけられるんだろ？』


和哉、怒ってる…


『頼むから学習してくれよな？心配するオレの身にもなってみろよ…』


『…努力します。』

『その言葉、何度目だよ…』


はぁー、と和哉が溜め息をつく。

『…ったく、片付け中に走ってくるの見えて、後つけたら先パイといちゃいちゃしやがって…』


『ん？なに？』


和哉が、ぼそっと小さな声で言うから、聞こえなかった。



私よりだいぶ背の高い和哉は、見上げないと顔が見えない。


私は和哉の顔を覗き込むようにして聞いた。


和哉は、ばっと顔を逸らして、


『なんでもねーよ…！』


と言った。