一万回目のプロポーズ
第5章 ちょっとは近づけた
「A班はー…岡田ー、望月ー、高野ー、北沢ー、川原ぁー
以上5人な」
あたしはとりあえずホッとした
俊司の名前はA班にはなかった…ということは、一緒になる確率が上がった
ということ
いや、もうダメだ…
次、B班発表だ…
神様仏様、今だけ崇拝します
どうか俊司と…
「B班は、野口ー、笹川ー、大平ー、山口ー、田畑ー
以上5人だ」
『…』
"竹村"は?
…泣きそうだ
やっぱり、神様も仏様もミラクル起こしてくれるほど
親切じゃなかった…
「あ、間違えた
田畑がC班で、竹村がB班だ」
神はいた…!!!
「明奈、一緒の班じゃんっ」
隣から、眩しい笑顔があたしの顔を覗いた
『ほんとだね、よろしくー』
こういう時に限って
素直に喜ばないで平静を装うあたしって
可愛いげないな…
でもとりあえず、心の中で雄叫びをあげた